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白根 武夫

2021年06月01日 00:00

短歌と俳句作りに挑戦・・・その3
今回は俳句教室入門。超辛口俳人、夏井いつき先生の著書。赤ペンに学ぼう!
夏井先生は、松山市在住の64歳。元中学国語教諭。全国高校俳句甲子園の創設に関与し、人気テレビ番組「プレバト」の俳句コーナー出演などテレビ、ラジオ等レギュラーで活躍中。
朝日新聞俳壇選者歴任。俳句著書多数。

1.俳句とは型の文学。言葉をパズルのように型に入れるだけで一句作れます。
 楽しかったことや悲しかったことを12音のフレーズにつぶやくだけで、季語と型の力が俳句にしてくれます。
2.「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」のように五七五の空間を空けないで一行で縦書きにする。これが基本です。
3.季語とは季節を表す言葉。四季+新年の5つに分かれている。歳時記や季寄せを使っても良い。
4.各季節の季語は更に時候・天文・地理・人事・動物・植物の6ジャンルに分かれている。
5.季語とは、例えば柿は秋と植物、入学は春・人事の季語。季語とは、季節の区分を示すだけでなく私達の生活や文化の中にある季感を表現する言葉でもあります。
6.俳句には一句一季語という定石があります。季重なりの名句も多々ありますが、これは上級者のウルトラCです。
7.俳句は類想類句を避け、オリジナリティのある発想や言葉を見つけ出し、ひねりを一つ加えると味が出ます。
8.テレビ番組「プレバト」のメンバーの作品の中から抜粋・今回下記4作品紹介。
 ①あじさいの車窓に弾ける露の音/ユナク ②涼しさを登り味わう氷水/優木まおみ
 ③万葉の若葉にそそぐ滝の声/和田正人  ④移り行く夏の夜空か万華鏡/前田吟

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