令和の心がわかる、今こそ出逢う万葉集・・・その1

白根 武夫

2020年01月01日 00:00

2019年4月1日、248番目の新元号「令和」が発表されました。
645年の「大化」から「平成」までは中国儒教の経典「四書五経」漢書より典拠したものでした。
今回始めて日本の国書「万葉集」から選出されました。万葉集は全20巻4500首以上の短歌・長歌・旋頭歌などが収録されており、作者は貴族から庶民まで様々。成立年代は詳しく分かっておらず、巻によって編者も異なりますが、大伴家持が最終的に20巻にまとめた説が有力とされています。
天平2年(730年)正月13日、大宰府の長官・大伴旅人邸に筑前守ほか九州の官人が集まり正月の宴が開かれました。大宰府政庁の西側にある現在の坂本八幡宮が大伴旅人邸とされていますが発掘調査では証明されてません。
梅花の歌 32首の序文は下記の通り。
「初春の令月にして気淑く風和ぐ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」
令和の序文を書いたのが父の大伴旅人で、最終編纂したのが息子の大伴家持でした。


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